患者目線での医療サービス・選び方のガイド

2026年2月
  • 慢性的な痛みの専門家であるペインクリニック医師へのインタビュー

    医療

    多くの患者さんが「何科に行けばいいのか分からなかった」と口を揃える神経障害性疼痛について、最前線で治療にあたるペインクリニックの医師にお話を伺いました。先生によれば、この痛みの最大の問題は、画像診断では異常が見えにくいことにあります。レントゲンや磁気共鳴画像装置で神経の圧迫が見えなくても、神経の機能そのものが変化してしまい、微小な刺激を激痛として脳に伝えてしまうことがあるのです。先生は、痛みを放置することのリスクについても警鐘を鳴らします。神経が長く痛みにさらされると、脳の痛覚閾値が下がり、本来は痛みを感じないはずの触覚までもが苦痛に変わる感作という現象が起こります。こうなると治療はより複雑になるため、発症から三ヶ月以内に適切な診療科を受診することが望ましいとのことです。ペインクリニックでは、内科的な薬物療法と外科的なブロック療法、そして時には理学療法を組み合わせて、多角的に患者さんをサポートします。先生が診察で最も大切にしているのは、患者さんの主観的な痛みの表現です。ビリビリ、チクチク、電撃様といった擬音語を用いた表現は、神経の痛みを診断する上で非常に貴重なデータとなります。もしあなたが今、整形外科や内科で「異常なし」と言われながらも痛みに苦しんでいるなら、それは決して気のせいではありません。神経そのものが発しているSOSを、ペインクリニックの医師は受け止めてくれます。専門外来では、生活の質を向上させることを最終目標に掲げています。痛みをゼロにすることが難しくても、コントロール可能な範囲に抑えることで、趣味や仕事に復帰できる人はたくさんいます。一人で悩まずに、痛みの専門家に相談することから始めてみてください。