口の中がヒリヒリ痛む、白い苔のようなものが舌や頬の粘膜に付着している、食べ物の味が以前と違う。そんな症状が現れたとき、それは口腔カンジダ症かもしれません。お口の中にできるカンジダ症は、体の免疫力が落ちたときや、唾液の分泌が減って口の中が乾燥したときに起こりやすくなります。この症状で病院を探す際、多くの人が内科や耳鼻咽喉科を思い浮かべますが、実は「歯科」や「口腔外科」も非常に頼りになる診療科です。特にお口の粘膜の状態を日常的に観察している歯科医師は、口腔カンジダ症の初期変化に気づきやすく、適切なアドバイスをくれます。また、舌や粘膜の疾患を専門的に扱う耳鼻咽喉科でも診察が可能です。口腔カンジダ症は、単なる口の汚れと見間違われやすいですが、拭い取ろうとすると出血したり、痛みが強かったりするのが特徴です。原因となるのは、誰もが持っているカンジダ・アルビカンスという真菌で、普段は悪さをしませんが、高齢による体力の低下や、抗がん剤治療、ステロイド剤の使用、あるいは入れ歯の清掃不良などがきっかけで増殖します。受診した際には、お口の中の状態を詳しく診てもらうとともに、どのような生活習慣があるかを伝えてください。治療には、抗真菌薬が含まれたうがい薬や、口の中に塗る軟膏が用いられます。また、入れ歯を使用している方の場合は、入れ歯そのものに菌が繁殖していることが多いため、入れ歯の徹底的な洗浄や除菌方法の指導を受けることが完治への鍵となります。もし、喉の奥の方まで違和感が広がっているようなら、耳鼻咽喉科でカメラを使って奥まで確認してもらうのが良いでしょう。お口の健康は全身の健康の入り口です。カンジダ症による痛みで食事が満足に摂れなくなると、さらに体力が落ちて症状が悪化するという悪循環に陥りかねません。おかしいなと感じたら、まずは身近な歯科医院や、専門性の高い耳鼻咽喉科を受診して、適切な処置を受けるようにしましょう。
お口の中に違和感がある口腔カンジダ症は何科に行くべきか